「どうして、充くんと結婚したの?」
ブラックコーヒーを飲んでいる私を
不思議そうに見ながら
「おばさんって甘い紅茶が
好きなんじゃ無いの?
え?なんだっけ?
充さんと結婚したのは何故って?
あ、充くんって呼ぶんだ
いつからのお友達?同級生?」
話をはぐらかすつもりではなく
自分が気になったことを喋りたいようだ
「小学校の頃からよ
そうね、充くんだなんておかしいかもね
でも、昔からそう呼んでたからね
他には呼べないのよ」
「そうなんだ
もしかして初恋同士とか?」
ああ、そうかもしれない
そんなことを思いながら
もう一度
「充くんとどうして結婚したの?」